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切断に至ってしまうということがあるからです。動脈硬化も防止しようという立場に立てば、このレベルが維持されなければいけないわけです。このレベルを維持することは、過剰なインスリン分泌下に人をさらさせないということであって、それがインスリン非依存型糖尿病の軽症期についてもいえるわけです。
ですから、『糖尿病手帳』が掲げているこの血糖コントロールのレベルは、いま日本中の糖尿病の患者さんがこのノートを持ちうる時代になりましたので、そういうレベルは周知のところであるということを踏まえて、外来・入院あわせて、すべての患者さんに、この血糖コントロールがいかに重要であるのかということをよく指導していただきたいと思います。

 

以上が本日の『糖尿病のマネージメント』の中で皆さん方に知っていただきたいポイントです。
最初にも申し上げましたように、糖尿病が非常にポピュラーな疾患になってきて、皆さん方がどのレベルの臨床に携わっていたとしても、糖尿病の人と接する機会が多くなっていますので、そういう中で?軽い糖尿病から見逃さない、?リスクの高い人たちを積極的にケアしてあげる。さらに、?明らかに糖尿病に至った人たちについては合併症が起こらないように、村田英雄さんみたいにならないように、その動機づけも含めた指導をしっかりしていただきたいということです。
では質問がありましたらお聞きしましょう。

 

 

 

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